子犬を迎えて数ヶ月が経った頃、家中の家具を噛んだり、人の手や足を噛んでくるなどのちょっとした問題が起き始める月齢ではないでしょうか?
「今は痛くないからいいや」とか「子犬だし仕方ない」といったこの油断が、放っておくと、将来的に頑固な噛み癖が残り、人を噛んで大ケガさせる深刻な事態を引き起こす恐れもあります。
そこで今回は、しつけのプロである私が子犬が甘噛みをする理由や対処法について解説いたします。
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子犬の甘噛みとはなに?
本題に入る前に、なぜ犬は甘噛みをするのかについてお伝えいたしますね。
犬の甘噛みは、じゃれるように人や物に対して噛みつく行為です。
本気ではなく加減して噛むので、噛まれても痛みなどは感じません。
犬は歯が抜けて生え変わる3週齢ごろから6~8ヶ月ごろまでは、噛みつき欲求が強くなると言われております。
様々なもの対して、噛みつきたいという犬の本能であり、この時期に何かを噛むと、その後も同じようなものを噛む習慣がつきやすくなります。
反対に、この時期に噛んだことがないものに関しては、噛みつき欲求が働かせないため、噛もうしなくなります。
甘噛みをさせないためには、噛んでも問題ないもの以外は噛ませないようにすることが肝心です。
子犬が甘噛みをする理由とは?
習性によるもの
子犬の甘噛みは、人の赤ちゃんが泣くのと同じように本能や修正によるものです。
この本能や習性による甘噛みは2種類あります。
1つは何かに噛みつき、かじり倒したいという欲求によるもので、アゴの筋肉を鍛えたり脳に刺激を与えて成長させたりする効果が期待できる「カジカジ噛み」です。
2つ目は、動くものを追いかけて噛みつきたい「興奮噛み」です。
これらを無理にやめさせることはできませんが、本能だからとなんでも自由に噛ませるのもよくありません。
遊び・好奇心によるもの
好奇心旺盛な子犬の場合、噛めそうなものであれば、なんでも1回は噛みつく傾向があります。
子犬は人と違って足や手のように使えないため、五感を駆使して興味の対象が一体何なのかを確認します。
においを嗅ぎ、食べられそうなものなら口に入れて確かめるなど、赤ちゃんと同じような行動をとります。
また、おもちゃとそうでないものの区別ができず、ソファやベッドなどの家具を甘噛みすることもあります。
留守番中の暇を紛らわめるため
家の中に愛犬しかいない留守番中は、自由にさせてしまうと暇つぶしに部屋の中の様々なものを甘噛みすることも。
とくに子犬の時から頻繁に留守番をさせている家庭は注意が必要です。
甘噛みを繰り返すうちに犬は、「噛むと退屈が紛れて嬉しい」と感じ、やがてそれが頑固な噛み癖になってしまいます。
嬉しい気持ちや楽しい気持ちが高まって噛む
人の手や足を引っ張るように噛む、おもちゃや物を口で咥えて近づいてくる、噛む前にしっぽを振るといった仕草や行動が見られるときは、嬉しい気持ちや楽しい気持ちが高ぶっている証拠です。
とくに子犬は、嬉しくなったり楽しくなったりして人の手を甘噛みしてしまいがちです。
犬は生まれて50日目くらいまでに、親犬や兄弟犬と遊びながらお互いの体を噛み合い、”痛み”を学びます。
子犬の時期に人と触れ合う中でつい甘噛みをしてしまうのも、こうした遊びの延長といえるのです。
構って欲しくて噛む
飼い主さんに構ってもらいときや甘えたいときにも甘噛みをすることがあります。
甘えん坊な性格の犬や飼い主さんとのスキンシップが大好きな犬は、自分の相手をしてほしくて甘噛みをします。
しかし、ここで何らかの反応をすると、犬は「噛めば構ってもらえる」と勘違いするので気をつけましょう。
乳歯がむずがゆい
子犬にとって、歯の生え替わりの時期は歯がムズムズしてしまいがちです。
この時期は歯のむず痒さが気になり、どうしても何かを噛まずにいられなくなります。
このタイプに見られる甘噛みの対象物は、人の手や足などの動くものというよりは、長い時間遊んでいられる家具などの動かないどっしりとしたものであることが多いです。
ストレスによるもの
散歩や運動の時間が足りてない、住んでいる環境に不安がある、飼い主さんとのコミュニケーションに満足していないなど、犬が何かしらのストレスを抱えていると、甘噛みをしやすくなります。
とくに小型犬よりも運動量が多い大型犬は散歩に行く時間が減ると体力を持て余し、甘噛みをする傾向があります。
噛むことによってストレスを発散させるという行為は、噛み癖の原因にも。
愛犬が頻繁に甘噛みをするときは、ストレスが溜まっていないかどうか、日々のお世話を振り返るようにしましょう。
子犬の甘噛みはいつまで続くの?
子犬の甘噛みは成犬になれば自然となくなると思いがちですが、実際は放っておいても直るものではありません。
子犬のうちの甘噛みくらい大目にみてあげようと考えていると、将来噛み癖がついて困ったことになるかもしれないのです。
早い段階でしっかりと予防や対策をしていくことを心がけましょう。
子犬の甘噛みはしつけた方がいいの?
犬の甘噛みに対するしつけの方法を誤ると、将来的に頑固な噛み癖が残り、人を噛んで大ケガをさせる深刻な事態を引き起こす恐れがあります。
もし甘噛み行動が問題化してきたり、しつけのみで対処できなかったりするときには、ドッグトレーナーや訓練士といった専門家に相談するといいでしょう。
ただの甘噛みだからと放っておかず、適切な対処を行い、子犬の頃から徹底して噛み癖のない愛犬に育ててあげましょう。
子犬の甘噛みの直し方
噛めない環境を徹底的に作る
文房具やスリッパ、靴下、ハンドタオルなどは飼い主さんのにおいがついてるため、犬にとって魅惑のアイテム。
これらのものが床に落ちていたり置いてあったりすると、犬は自由に噛んでしまい、噛み癖が悪化することになります。
噛まれて困るのは、犬が届かない高い場所や扉付きの棚などに片付けることを徹底して、もしゴミ箱の中にあるものを出して噛んでしまう場合は、届かないような高い場所におく、フタ付きのゴミ箱に変えるようにしましょう。
「チョウダイ」を犬に教える
普段から「チョウダイ」を教えるときは、おもちゃを咥えさせた犬の鼻に、おやつを握った手を近づけてにおいを嗅がせながら、「チョウダイ」と言います。
続いて、犬がおもちゃを口から離したタイミングでおやつを与え、「イイコ」と褒めます。
離したおもちゃは背後に隠すのがポイントです。
噛んで欲しくないものを噛んでいる時だけこの方法を使おうとすると、おやつが欲しくてわざと物を咥えておねだりする行動が増えて困ることもあります。
普段からおもちゃ遊びの中で、積極的に遊びの機会を持ちましょう。
安全で快適な留守番環境を整える
愛犬に長時間の留守番をさせる場合は、家は家具を噛めない、そして噛まなくていい環境を作ることが重要です。
トイレや水入れ、噛み壊さないゴム製のおもちゃを入れた広めのサークルを用意し、安心して休める寝床を併設します。
愛犬の留守番環境を安全で快適なものへと整えることが大切です。
散歩で犬の噛みたいエネルギーを発散
何かを噛みたい欲求が強い子犬期には、散歩を通じてエネルギーをたくさん発散させると、噛み癖を軽減できます。
天候の悪い日を除いて、子犬期には散歩の時間を毎日長めにとるのがよいでしょう。
帰宅後に犬が疲れて寝てしまうくらいの散歩量を意識してみてください。
ただし散歩デビューしてから間もない子犬に関しては、無理せず室内で遊んでエネルギーを発散させてあげましょう。
犬の葉が当たったら無視して手を引っ込める
飼い主さんの手への甘噛みをそのままにしていると、「手を噛んでいいもの」と犬が錯覚してしまいます。
手を甘噛みされたら噛み続けられないよう、すぐに無言で後ろに隠してください。
手をすぐに出すとまた甘噛みされることがありますので、犬が落ち着くまで手は引っ込めたままにしておきましょう。
「噛んだら構ってもらえなくなる」ということが犬も伝わり、甘噛みしやすくなります。
人の足に噛みつく場合には足を犬の上に挙げる、無視がわかりやすいように部屋からいなくなるほども効果的です。
犬が自発的にオスワリをしたら遊ぶ
噛めば構ってもらえると思ってる愛犬には、自発的なオスワリを促すのも効果的です。
飼い主さんのそばで犬が自然にオスワリをしたら、すぐおやつやおもちゃを与えて「イイコ」と褒めてあげましょう。
これを繰り返すうちに、犬が「オスワリをしたら構ってもらえる」と認識して、相手をしてもらおうと噛むことが減ります。
飼い主さんに構ってもらうにはどうしたらいいのかを、愛犬に教えるつもりで行なってみましょう。
飼い主さんから愛犬を遊びに誘うことを心がける
愛犬に留守番をさせる前や留守番後は、愛犬に誘われるよりも先に飼い主さんから遊びに誘いましょう。
飼い主さん1人では、構ってあげられる時間にも限りがありますので、そんなときは家族や親しい人に協力してもらい、構ってあげられる時間を確保してみてください。
引っ張りっこ遊びは、飼い主さんが疲れにくいわりに、犬が全身を使って運動できるのでおすすめです。
犬が遊べるグッズやおもちゃを活用
甘噛みを予防するには、家具の棚などに苦味スプレーを使用して、噛んでほしくないものを噛めないようにするといいでしょう。
また、同時に愛犬の噛みつき欲求を満たしてあげられるグッズやおもちゃを活用してみましょう。
木製の家具などを噛みがちな犬には、木製のおもちゃを与えてみてください。
噛み応えがあり、長い時間を噛んでいられるガムやアキレスも効果的です。
パッケージを見て、愛犬の月齢・年齢に合ったものを選んであげましょう。
たくさんカジカジしても壊れにくいゴム製のおもちゃも何かと役に立つ優れものです。
興奮しがちな愛犬には、噛んで振り回したり、引っ張りこしたりできるボア製のおもちゃやぬいぐるみ、ロープの素材でできたおもちゃを与えると良いでしょう。
噛み方によっては、歯が割れてしまう事故が起きる恐れもあります。
愛犬がどのように噛むのか、はじめて与えるときはよく観察して安全なおもちゃを選んであげましょう。
まとめ
以上、子犬の時期に甘噛みをする理由と対処法ついてお伝えいたしました。
本文でもお伝えしましたが、子犬が甘噛みするのには必ず理由があります。
- 習性によるもの
 - 遊び・好奇心によるもの
 - 留守番中の暇を紛らわせるもの
 - 嬉しい気持ちが高ぶっている
 - 構って欲しくて噛む
 - 乳歯がむず痒い
 - ストレスによるもの
 
そして、もちろん子犬のうちに甘噛みを直す方法はあります。
口を酸っぱくしてお伝えいたしますが、
子犬の甘噛みに対するしつけ方法を誤ると、将来的に頑固な噛み癖が残り、人を噛んで大ケガをさせる深刻な事態を引き起こす恐れがあります。
もし甘噛み行動が問題行動してきたり、しつけのみで対処できなかったりするときには、ドッグトレーナーや訓練士といった専門家に相談するといいでしょう。
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