犬暮らし

愛犬と主従関係を築くな!必要なのは親子のような信頼関係


すぐちゃん
すぐちゃん
こんにちは、ドッグトレーナーの根本すぐるです!(@sugudog0801)

 

今回は「愛犬と主従関係を築くな!」についてお話いたします。

結論からお伝えすると、愛犬と主従関係を築くのではなく、親子のような信頼関係を築こうよ!ということなのです。

 

ええ?主従関係って必要ないの!?
すぐちゃん
すぐちゃん
はい、主従関係は必要ないですよ!

ほとんどの飼い主さんは頭の中が「???」かと思います(笑)。

 

本記事では、

アメリカの行動学者が発表した犬の行動心理と私の今までのトレーニング経験をもとに丁寧に解説していきます。

喜んだジャック
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ワンワン!(みてくれよな!)

 

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愛犬と主従関係を築く必要がない理由

「アルファシンドローム(権威症候群)」という言葉をご存知でしょうか?

あるいは、パックリーダー理論とか単にリーダー理論とも呼ばれたりしますね。

もしピンと来なかったとしても、内容を聞いたら分かるのではないでしょうか?

 

つまり、

「犬のような群れで生きる動物たちは順位は上の者には服従するが、下位のものには支配的な行動を示す」

といった考えです。

もう少しだけ詳しくお伝えしますね、こんな理論です。

犬の祖先である狼は群れをなして生きる動物であり、リーダーはその他のメンバーを支配し、メンバーはリーダーに服従する。

メンバーは服従しているリーダーには従うが、他のメンバーには従わない。

犬の場合も同様にリーダーに服従すれば従うが、そうでないなら従わない。

もし、人間がリーダーにならなければ、犬がリーダーになって支配するようになり、問題行動を起こすようになる。

 

すぐちゃん
すぐちゃん
飼い主が犬よりも上の立場にならないと犬が問題行動を起こす、だから忠誠心を持たせて服従させるといい、ということですよね。

そうすれば、問題行動をなくなって正しくしつけられるというわけです。

 

しかし、残念ながら主従関係を構築するというパックリーダー理論を犬に適用することは非科学的な考えであり、まともなしつけはできません。

 

パックリーダー理論は、一昔前の1990年代に主流となった考えですが、今ではそもそもの前提からすでに間違っていると指摘されています。

パックリーダー理論は、狼の習性を前提としていましたが、2000年以降DNAの調査などで、

  • 「犬は狼を先祖とするが、もはや狼と同じではない」
  • 「狼の群れは実は家族単位だった」

が発表されたのです。

 

つまり、パックリーダー理論を犬に当てはめることは間違っているということが明らかになっていきました。

動物先進国であるアメリカの獣医学者が主従関係を否定したワケ

アメリカ獣医行動学会(AVSAB)は、

2009年に家庭犬のしつけや問題行動の改善にはパックリーダー理論を使うべきでないという意見がありました。

当然、科学的な意図があってのことです。

いまだに主従関係に基づいたしつけをしているということは、一昔前の非科学的な方法を有効だと勘違いしているということです。

 

しかも、パックリーダー理論で有効で考えている罰を使ったしつけは、犬との信頼関係を壊し、問題行動に発展するケースさえあります。

つまり、犬がかわいそうなうえに、効果に疑問があるような理論が主従関係を築いて犬を従わせようとする方法だということです。

 

※参考
日本行動分析学会第29回年次大会(2011年9月18, 19日 早稲田大学にて)の講演要旨
http://www.waseda.jp/assoc-j-aba2011/lecture.html

アメリカ獣医行動学会の文書
Position Statement on the Use of Dominance Theory in Behavior Modification of Animals
https://avsab.org/wp-content/uploads/2016/08/Dominance_Position_Statement_download-10-3-14.pdf

必要なのは主従関係ではなく、親子のような信頼関係

犬と飼い主の間に必要なのは主従関係ではなく、親子のような信頼関係です。

飼い主さんが叱りつけたり、暴力を奮ったりして無理に主従関係を作らされた犬は、一見問題行動がなくなって良かったと思うこともあるかもしれません。

ですが、単に力でねじ伏せられているだけですから、恐怖政治で支配されてるようなものです。

それに別なところで弊害がでている可能性が高いです。

 

例えば、叱ってしつけているような飼い主は視線を合わせるのを避けるようになります。

目も合わせてくれないような関係なんてとてもではありませんが、まともな関係ではありませんね。

立場を上だと分からせるために、口を押さえつけるマズルコントロールなどは、間違ったしつけの典型的な例だとも言えます。

 

なかには、犬が「キャイン」と鳴くまでマズルコントロールをやり続けるというようなケースもいまだにあるようですが、そんな行為はもはや虐待です。

そうとうは知らずに効果のある方法だと勘違いして犬を痛みつけるようなケースがあると思うと本当に心が痛みます。

 

そして、何より悲しくなるのは、こんなことすら知らないまま、いまだにパックリーダー理論に基づいて有害なアドバイスをしているブリーダーやペットショップ、さらにはドッグトレーナーやなんと獣医師までがいるということです。

愛犬と親子のような信頼関係を築く方法

では、どうすれば愛犬と親子のような信頼関係を築けばいいの?と疑問を感じますよね。

例えば、あなたのご両親を想像してみてください。

「あなたが悪いことをしたら、全力で叱ってくれませんでしたか?」

「あなたが良いことをしたら、全力で褒めてくれませんでしたか?」

たまに鬱陶しくなったりするけど、そのなかに必ず愛がありましたよね。

 

この「愛」のある接し方が、犬にも必要なんですね。

「いや、わかってるから!当たり前でしょ!」と思うかもしれません。

 

でも、人と犬との接し方って全くの別物です。

飼い主さんも「犬」という動物をもっと勉強しなければいけません。

人間の価値観を犬に押し付けると、必ずしつけは失敗するし信頼関係を築くことはできません。

 

犬の目線になって「なに考えてるんだろう〜」「どんなおもちゃが好きなんだろう」そんな簡単なことでもいいです。

毎日一瞬でも愛犬のことを考えらるような生活を送ってみてください。

 

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