吠え癖

犬の警戒吠えはどう対処する?警戒心をなくためのしつけ方法を大公開!


すぐちゃん
すぐちゃん
こんにちは、ドッグトレーナーの根本すぐるです!(@sugudog0801)

 

「うちの犬は警戒心が強くてよく吠えるのよ」

「愛犬の警戒心をなくしたい」

 

犬はもともと吠える動物ですが、理由なく吠えるというわけではありません。

何かしらの理由があって必ず吠えています。

その理由の一つが「警戒吠え」です。

 

「警戒吠え」とは、犬が身の危険を感じた相手に対して注意を促すための吠えです。

一見、私たち人間からすると何でもないことでも、感覚が優れている犬からすると警戒すべき理由が十分にあります。

ここでは、警戒吠えする犬の性格や特徴、対処法についてお話いたします。

 

具体的には、

  • 警戒吠えしやすい犬の性格
  • 犬が警戒吠えをしてしまう行動
  • 警戒吠えの対処法

について解説いたします。

すぐちゃん
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警戒吠えしやすい犬の性格3選

警戒によって吠える犬の特徴として、

  • 怖がりな性格の犬
  • 縄張り意識の強い犬
  • フレンドリーな性格の犬

の場合が多いので、詳しく解説していきますね!

怖がりな性格のわんちゃんの場合

怖がりな性格のわんちゃんの場合は、物音に怖がったり、人影をみただけで吠えてしまうのは、

悲しみのジャック
悲しみのジャック
こわいよ〜!!

という気持ちの表れです。

この場合は、「物音・人影=恐怖」となってしまうので、その印象を変えてあげることが必要です。

縄張り意識が強いわんちゃんの場合

家の窓から人が通れば吠える、まるで警備員のように家中を駆け回り、外に向かって吠えるわんちゃんは、

喜んだジャック
喜んだジャック
ここはおいらの縄張りだ〜出てけ!

という気持ちから吠えています。

 

この場合は、家全体をいつどこでも自由に歩き回ることが許されているけど、自分専用のスペースがない、という環境が多いのです。

これでは家全体が、わんちゃんの縄張りになってしまいます。

そんな時は、ハウスを設置し安心できる場所だと思えば、「家全体→ハウス」へとスライドするので縄張り意識による吠えは、次第に軽減していきます。

 

ワンポイントアドバイス

そこで飼い主さんが意識することは、

「家全体は私たちが守るから、あなたは自分のスペースを守るだけにしてね!」

と心がけるようにしましょう!

人が大好きなフレンドリーなわんちゃんの場合

「ねーだれか来たよ〜!」と恐怖心や警戒心ではなく、嬉しさで興奮しながら飼い主さんに知らせているつもりのわんちゃんもいます。

吠えて知らせてくれるのは、嬉しいけどこれが毎回だと疲れちゃいますよね。

 

そんな時は、飼い主さんの「NO!!」「ダメ!!」などの号令でしっかりと吠え止むことを教えましょう。

吠えるのをやめたら、おやつを与えたり、おもちゃを使って一緒に遊んであげてください。

 

そうすることで、

喜んだジャック
喜んだジャック
吠えなかったら楽しいことが待ってる!!

と感じるようになります。

犬が警戒吠えをしてしまう行動3選

恐怖心や警戒心からくる吠えは、決してわざとではなく理由があります。

ここでは、犬が思わず吠えてしまう行動を解説しております。

チャイムなど音の刺激に対する「警戒吠え」

インターフォンや携帯電話の着信音、花火や雷の音など、正体不明の対象への警戒心から吠えに繋がることがあります。

人にとっては、なんでもない音でも犬にとっては、

悲しみのジャック
悲しみのジャック
何か異変が起きたのか?

と感じてしまいます。

 

できれば、子犬のうちから慣れさせておくことが大切ですが、成犬になっても間に合いますので、愛犬のペースに合わせながら少しずつ慣れさせていきましょう。

 

ワンポイントアドバイス

愛犬が吠えていても飼い主さんは、オドオドせずに堂々した態度で接しましょう。

もし苦手な音が鳴っても犬が吠えずにいられたら、すぐに褒めて「音がしても黙ってるのが正解!と教えてあげてください。

来客時の「警戒吠え」

成長過程で自我が強くなってくると、家族以外の人がお家に訪れたときに吠えるようになります。

来客時の吠えには、

  • 来客者を警戒して吠える「警戒吠え」
  • 一緒に遊びたくて吠えている「要求吠え」

の2つのパターンがあります。

 

来客者による警戒吠え

普段よりも低い声で吠えている場合は「警戒吠え」かもしれません。

そんな時は、来客者に対する犬の警戒心を弱めることが肝心です。

来客者に協力してもらい、愛犬の好きなおやつを与えるようにしましょう。

そうすることで、犬は「来客者=おやつをくれる人」と学習し、吠えづらくなります。

 

来客者による要求吠え

一方、嬉しくて要求吠えしてしまう場合は、表情や吠え方、しっぽの振り方などをみれば分かると思いますが、友好的な行動です。

吠えている間はお客様にも無視してもらい、吠えずに我慢できたら遊んでもらえるようにしましょう。

そうすることで、犬は「落ち着けば遊んでもらえる」と学習しやすくなります。

お散歩中の「警戒吠え」

フレンドリーな犬同士だとお互いのお尻のにおいを嗅いだり嗅がせたりするのが挨拶の基本です。

しかし、お散歩中に相性の悪い犬が近づいてくると、激しく吠えたりすることはないのでしょうか?

 

こういった行動の多くは、

悲しみのジャック
悲しみのジャック
これ以上。近寄るな!

と吠えているパターンが多いです。

ワンポイントアドバイス

犬も私たち人間と同じで、相性の良い犬と悪い犬がいます。

ですから、飼い主さんが愛犬の気持ちを無視して、無理に仲良くさせようとすると本気で喧嘩をする可能性があるので注意してくださいね。

犬の警戒吠えの対処法|飼い主が意識するポイント

犬が縄張りを意識した動物(テリトアル)であるということは聞いたことがある方も多いかと思います。

その習性を利用して、人間は犬を番犬としてしつけることができたわけです。

しかし、この記事を読んでくださってるほとんどの飼い主さんは、おそらく愛犬を番犬として飼ってないと思うので、犬の縄張り意識というのを問題と認識する方が多いでしょう。

 

「来客時に吠える」というのは、最も多いご相談の一つ。

ですが、飼い主さんはもちろん吠えている犬を黙ってみているわけではなく、犬に「NO!」「ダメ‼︎」と言って、どうにか吠えをやめさせようとするんですね。

 

それに対して、「犬が全然言うことを聞いてくれない!」となるのですが、実はこの「NO!!」が吠えの援護射撃になってしまっていることが多いのです。

 

すぐちゃん
すぐちゃん
お客さんに吠えまくり、それを止められず、すでに恥ずかしい思いをしているのに、犬の吠えに援護までしているなんて驚きですよね…。

 

「NO!!」で吠えて止まるのは、飼い主さんとのコミュニケーションが取れていて、「NO!!」が今とってる行動、つまり吠えに対する「NO!!」であることを理解しているのみなのです。

もちろん、場合によっては「NO!!」の意味を理解しているのに、「無視する」ということもあります。

 

私は先日、「犬の爪を切ってほしい」と頼まれたのでとあるお宅に伺いました。

犬は私が来るなり吠えたし、飼い主さんの制止も全く届いていなかったので、私はリードをついた犬を外に連れ出し、さらに飼い主さんのいないところで犬の爪を切りました。

マルチーズ×プードルのミックスみたいなこの犬はとってもいい子で、爪を切るのを全然嫌がらず、すんなり行えました。

全く吠えることなく、私についてきて、あっさり爪を切らせ、ちょっとおやつをあげて、家の中に戻りました。

 

すると、家に入った瞬間に私に吠えました。

これまであんなにおとなしかったのに、むしろ犬と家にいるときは背中を丸めて、自信がなさそうに小さくなっていたのに、家に一歩入った瞬間に胸を張り、別犬のように吠えまくります。

 

すぐちゃん
すぐちゃん
「同じ犬!?」ってくらいの変化なわけです!

 

これも縄張り意識になせる技!

「家は私の場所!入って来るなよ!」って言ってるわけですね。

そこで飼い主さんは「NO!!NO!!」と言っても、犬には「そうだ!そうだ!でてけー!」って翻訳されてる(笑)

 

犬が「自分の場所」だと思ってしまうと、その場所を守ろうとする犬の習性が出てしまうのです。

私が働いていた犬の訓練所でも同じようなことが起こりました。

最低でも訓練のため3ヶ月は預けるのですが、滞在が長くなってくるとその場所を「自分の場所」だと思ってしまい、気に入らない犬にオラオラな空気を出したり、我がもの顔で行動するような犬もいます。

 

ヨソ者を排除しようとするその行動は、来客者の吠える犬と同じ原理です。

そんな時、私たち飼い主はどうするべきか?

犬が「自分の場所」だと思っているその家は、「私の家」であるという意識で犬に接します。

 

「私の家」「私がリーダー」「私が守る」「すっこんでろ」ですね。

もちろん、来客者は「私のお客さん」「私のお客さんに吠えるなんて何事だ!?」ってなりますよね?

この意識がない飼い主さんの家に行ってしまうと、「慣れれば大丈夫なんだけど…」って言われながら、犬に吠えられ続けるという、いやーな時間を過ごすことになります。

 

そのあと、多少吠えがおさまっても飲み物を飲んだり、大声で笑ったり、トイレに立ったり、大声で笑ったり、トイレに立ったりするたびにいちいち吠えられるという居心地の悪い時間を過ごすことになるわけです。

 

もちろんコーチングセッションの中では、具体的な方法をとり、道具を使ったりしながら解決を目指すわけですが、飼い主さんにこの「私の」という意識がないと、何をやってもうまく行かなかったり、一時的によくなってもすぐに元に戻ってしまう、という結果になるんですね。

愛犬に、もう番犬として仕事をする必要はない、家は私が守る、と安心させてあげましょう!

まとめ

以上、警戒心の強い犬の特徴と対処法について解説させていただきました。

冒頭でもお伝えしましたが、犬が吠えるのには必ず理由があります。(もう他の記事で何回も書いててすみません)

それぐらい重要なんです…(笑)

ですから、犬の吠え方の特徴をしっかりと理解して、正しいしつけ方法を行いましょう。

 

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