「問題行動が増えてきた気がする…」
今回は、愛犬の問題行動の悪化や再発の原因と解決方法を私のトレーニング経験を踏まえてお伝えしていきます。
具体的には、
- しつけに失敗してしまう理由
- 愛犬をお利口にするしつけの真実
- 飼い主であるあなた自身がストレスなく愛犬と良好な関係を築くしつけの方法
の豪華3本立てで解説いたしますね♪
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犬のしつけに失敗してしまう本当の理由
私は訓練士時代から多くの飼い主さんからしつけやトレーニングについての相談を受けてきました。
吠えやトイレの失敗など、普段の生活の中での犬の困った行動について相談される際に、
という飼い主さんが多くいらっしゃいます。
その中でも意外と多いのが、
「しつけに失敗するのが怖くて何もしてない」
という飼い主さんなんです。
犬を飼う際、ノリでペットショップから買ったという方もいますが、しつけの失敗が怖いという飼い主さんのほとんどが、犬を飼う前に犬種や犬の飼い方についてのリサーチをしています。
子犬から飼う場合は、トイレトレーニングの徹底。
保護犬を成犬で飼う場合は、新しい環境で慣れるまでの接し方。
などを勉強するなど準備万端で犬を迎え入れています。
しかし、どんなに犬について勉強しても、必ず壁にぶち当たるときが来ます。
たとえば、
- 「トイレトレーニングがうまくいかない」
- 「散歩で引っ張る」
- 「ドアのチャイムで吠える」
- 「飛びつき」
このような問題は、犬を飼い始めて数ヶ月ででてきます。
そして、私に相談をくださるのが、「失敗したくないから初めからプロの方にお願いしたい」ということなんです。
もちろん、プロの意見を取り入れ、早い段階からトレーニングを始めて、犬の暮らしを快適にすることや問題行動を深刻化しないようする考え方には賛成です。
しかし、先ほどもお伝えしたように、このような相談をされる方のほとんどがしつけについての知識がある方なんですね。
では、なんで実行に移さないのか?
なんで、しつけの失敗が怖いのか?
その気持ちの裏側には、犬に好かれたい、犬に嫌われたくない、という思いが隠されていることが多いのです。
犬に嫌われたくないという言い方をすると、犬をしつけるという責任から逃げてしまってるような印象になってしまうかもしれませんね。
しつけについて調べているわけですから、しつけが必要であるという考え方は持っているわけです。
なので、私が
と感じるときは、飼い主さんの「そこまでやる必要があるのかな?」という気持ちがみえています。
しつけやトレーニング方法には様々な種類ややり方がありますが、その中には犬に何かさせてあげたり、我慢させたりということもでてきます。
そこに対する罪悪感から、
「そこまでしなくても…」
「そこまでする必要がある!?」
という気持ちが生まれてしまうんですよね。
人間の子どもに対しての教育が多様化しているのと同じことが犬にも言えます。
私は犬のトレーニングはシンプルであるべきだと思っています。
「犬が正しい行動をしたら褒める」
「間違った行動をしたら違う」
と教えるということです。
犬になかなかしつけができない、覚えてくれないという飼い主さんには、犬に「NO!」と言うことで、
「自分が犬に嫌われてしまうのではないか?」
「信頼を失ってしまうのではないか?」
「せっかく犬に好かれているのに、自分よりも他の人になつくようになってしまうのではないか?」
という恐怖心が心のどこかにあるんです。
もしくは、犬にこんな事をさせるなんてかわいそう、という罪悪感ですね。
どちらにしても、人間が持ってしまう弱いエネルギーがでる感情です。
なぜこんな思いを感じてしまうのか。
しつけやトレーニングのテクニックを勉強していても、犬の本来の習性については理解をしていない場合にこういう事態に陥りがちです。
飼い主として必要なのは、
「犬に好かれる」ことよりも「犬に信頼される」ことなんです。
私は犬を飼う上で一番大切なのは、
「犬に安心した暮らしをさせること」だと思っています。
もともと群れで生活する犬にとって、一番安心できるのは信頼できる存在がいる環境です。
どんなに犬が愛情を持っていても、犬に嫌われることを怖がっている飼い主さんは、残念ながら犬にとってはとても弱い存在として認識されてしまいます。
例えば、自分の仕事先の上司として想像してみてください。
どんな上司が信頼されるでしょうか?
信頼される上司は、
- ピリピリとした緊張感がなく余裕がある
- 自信があり、堂々としている
- 口うるさくはないが、ここぞという時にピシッとチームをまとめる
- 人に媚を売らず、態度に一貫性がある
- 部下の個性を理解し、尊重している
- 部下を守る強さがある
- こんな上司がいたら、部下も安心してのびのびと個性を発揮できる仕事ができますよね。
日頃から口うるさい上に、いざ失敗したとしたら感情に任せて怒鳴ってくる上司は最悪です。
同様に、仕事についての指導がなにもなく、失敗しても全責任を部下に押し付けほったらかしの上司も最悪です。
これは、犬にとっての飼い主にも同じことが言えます。
犬も信頼できる飼い主さんがいてこそ、安心して毎日暮らすことができるのです。
小さな物音に怯え、家の外を誰かが通るたびに恐怖心から吠えるような生活は健康ではありません。
こんなとき、「私が対処するから、あなた(犬)は怖がる必要はない!」と言ってくれる飼い主さんがいると安心します。
私にはとても尊敬している友人がいるのですが、彼は私と同じドッグトレーナーで4頭の犬たちとお客様から預かってる犬たちと生活しています。
彼は、犬の1匹1匹から大きな信頼を得ていますし、犬は彼のことが大好きです。
叱るときは全力で叱るし、褒めるときは全力で褒める。
遊ぶときには、犬と一緒に遊びまわったり、フリスビーを投げたりとにかく全力で遊んでいます。
目いっぱい犬とふざけてるし、犬をからかったりもします。
このメリハリこそが犬にとって、とても重要なのです。
犬からの信頼を得ることができたら、犬に嫌われることはありません。
先日、ご夫婦で犬を飼ってる方からこんなご相談がありました。
犬が家の中で靴下をボロボロにしたり、家具をかじったりする、人への飛びつきに困ってらっしゃいました。
朝起きてから夜寝るまでの1日のスケジュールを細かく聞いていき、普段の生活の中で改善できる生活を探っていきます。
共働きの夫婦だったので、家にいる時間はお互いバラバラです。
そこで分かったのは、犬の問題がでるのは奥さんが家にいるときだけだったのです。
犬の世話のほとんどは、奥さんがしていたし、奥さんが家に帰ってくると大喜びで迎え入れてくれるし、仕事から帰ってきて疲れていたしても、長い散歩に行き、夕食後には家の中でおもちゃで遊んであげてたし、常に犬のことを第一にしていました。
犬に好かれることしかしていません。(これが要因なのです)
それなのに、犬が信頼しているのは、仕事以外の時間をほぼ全てをソファの時間を過ごし、一日一回犬の散歩に行くだけのご主人だったのです。
二人の犬への態度の違いは、例えば犬が寝室から靴下を持って来たとき、
奥さんは「これはおもちゃじゃないのよ」といって靴下を掴み、犬の口から出そうとします。
そうすると、犬は靴下を渡すまいと、引っ張り合いになってしまいました。
ご主人の場合は、犬の前へ行き、本気の「出せ」を低い声で一発放つというものでした。
犬には、飼い主さんの本気度は伝わるのです!
もちろん、奥さんのことは大好きです。
一緒に遊んでくれるし、エサもおやつもくれるし、公園にも連れてってくれます。
でも「友達」だったのです。
好かれてはいましたが、信頼や尊敬がなかったので犬は言うことを聞いてくれませんでした。
奥さんは犬のことを第一に考えていましたし、愛情もあります。
でもご主人に犬が叱られたときのしょんぼりとした様子を見るとき、「そんなにきつく言わなくても…」という思いもあったそうです。
そのあと、犬が靴下を食べてしまうという事故があった時に、初めて奥さんはしつけについての考えを改め、愛犬の安全のために自分が変わらなくては、と決意されたのです。
とはいっても、犬との散歩や家の中で遊ぶことを奥さんは楽しんでいましたので、その生活自体を変えることはせず、「散歩や遊びのやり方」を変えることで犬との関係に変化を作っていきました。
「しつけに失敗したくない」という裏側には、
- 「こんなにしてあげてるのが間違っていると思いたくない」
- 「犬から好かれている飼い主でありたい」
という気持ちが隠れている場合が多いのですが、それが結果的に「しつけの失敗」に繋がってしまんですよね。
愛犬を完璧な犬にしようと気負わずに、生活を見直していくことから、少しずつ始めることができます。
飼い主さんの気持ちの変化が行動の変化につながり、それが犬にも大きな影響を与えます。
飼い主さんも犬もお互いがストレスなく、楽しめるトレーニング方法を見つけていきましょう。













