子犬のしつけ

子犬の問題行動とどう向き合う?飼い主が必ず押さえるポイントを解説!


すぐちゃん
すぐちゃん
こんにちは、ドッグトレーナーの根本すぐるです!(@sugudog0801)

 

「子犬の問題行動って成長とともになくなるの?」

「〇〇ちゃんはいつになったら落ち着くんだろう…」

私のもとには、こんな飼い主さんからのご相談が多いです。

 

飼い始めてすぐというよりは、家にきて何ヶ月か経ち、家族も犬もその環境に慣れますよね。

しつけに関する情報にアンテナを貼って、色々と試してきた後に、なんだか思ったようにしつけができていないということで、ご相談くださる方がほとんどです。

 

その中には、甘噛みや部屋で一人になってしまった時の吠え、人をみた時の興奮など、子犬だから大目にみてあげるべきなのか、それとも最初が肝心だから厳しく育てるべきなのかという迷いがあるようですね。

 

そこで本記事では、子犬を迎えてまだ間もない飼い主さんに向けて、子犬の時の向き合い方と子犬の頃に必要なしつけに対する心得についてプロのトレーナー視点で分かりやすく解説いたします。

 

具体的には、

  • 子犬の問題行動は成長とともに解決できるの?
  • 子犬を迎えたら必ずやるしつけ

について解説いたします。

すぐちゃん
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子犬の問題行動は成長とともに解決できるの?

子犬の甘噛み飛びつき吠え引っ張りトイレトレーニングおもちゃの破壊など…。

子犬を飼ったことがある方なら、子犬のしつけに困った経験や今のやり方で正しいのか不安に思った経験があるのではないでしょうか?

 

そして、それらの問題に関して、

「成長すればよくなるんでしょうか?」

と聞かれる方がとっても多いのです。

「実際によくなるのか…」というよりは、そうであってほしいという願望もあるんでしょうね。

 

子犬の頃にみられる問題が成長に伴って良くなっていくのか、その答えは分かりません。

そのまま落ち着いていくかもしれませんし、どんどんひどくなっていくかもしれません。

 

ただ、一つ言えるのは、

すぐちゃん
すぐちゃん
良くなることを願って運任せにすること

はすべきではないということです。

 

問題行動がなんであれ、問題行動があってもなくても、子犬のうちから信頼関係を築くことは犬を飼う上では、絶対にするべきことだと思うからです。

毎日15分以上コマンドの練習をして、2時間散歩に行って、寝るときは必ずクレートで、遊ぶ時間は1時間、みたいな訓練をしろっと言ってるわけではございません。

生活の中で、ブラッシングをしたり、肉球を触ったり、足をつかんだり、耳を触ったり、お腹を撫でたり、というようなことは犬とのコミュニケーションで立派なしつけと呼べるのです。

たったこんなことでも、ブラッシングを嫌がって手やブラシに歯を当てることもあるでしょうし、足や耳を触られるのを嫌がる仕草をみせることもあるでしょう。

 

そんな時こそ、そんな行動を無視せずに、対応していくことが愛犬との関係性を築くチャンスなのです。

ここで「そのうち良くなるんだろう…」と楽観することで、愛犬との関係性を築くチャンスを失ってしまいます。

子犬だと、「まだ子犬だから」とか「しつけにはまだ早いんじゃないか」といった気持ちから、問題を無視してしまいがちなんですよね。

 

私の知り合いから聞いた話なのですが、その方の叔母の犬が亡くなってしまい、ペットノイローゼ寸前のところで、子犬をプレゼントしました。

(初めはその叔母は絶対に育てないわよと言っていました)

とにかくエネルギーが有り余っていて、飛びつきはすごいし、甘噛みもします。

犬が自分の要求を飼い主さんに伝えたくて、吠えるということもあります。

その方にとっては、孫やひ孫のような存在であり、とても愛情を持って接していましたが、子犬の吠えや甘噛みはひどくなるばかり。

 

最初の頃は、「子犬だから仕方がないんだよね…」なんて言っていましたが、それを言い続けてから半年が過ぎ、1年が過ぎ…。

そろそろ2歳になる今ではさすがに子犬だから…というような事は言わなくなりましたが、犬の行動は相変わらずです。

「子犬 甘噛み しつけ方」とかで検索したら、きっとたくさん出てくるでしょう。

 

私もお客様に甘噛みをやめさせる具体的な方法や使うべき道具について説明することは日常的にあります。

しかし、それだけやっていても飼い主さんとの関係が築けていない限り、また別の問題が出てくる可能性が高いわけです。

まだ、子犬だとしかしつけはまだ先でいいのか、なんて言ってる間に犬はものすごいスピードで成長してしまっています。

しつけや訓練という言葉に身構えずに、生活の中で自然に取り入れていく暮らしを子犬のうちから習慣づけましょう。

子犬のしつけで必ずやるべき事とは?

では、子犬を迎えばかりに、まずやるべきことは一体何でしょうか?

私のもとに寄せられる多くのご相談の内容は、

〇〇の問題を治すにはどうしたらいいですか?

というものです。

 

それぞれの問題に対して、経験や知識をもとにできるアドバイスや、方法論というのは何通りもあります。

いわゆる技術やテクニックというのも含めて、みなさん新しい効果のある方法というのを求めていらっしゃるんですね。

それが、珍しい方法の場合もありますし、広く知られている方法だけども、実はやり方が間違っていたなんてこともあります。

 

ただ、そういった細かいテクニックよりも大事なことを忘れている、もしくは知らないふりをしていたい方が多いのです。

それが運動です。

今は犬のトイレが室内の家庭が多いので、外に出さなくても済んでしまうことが多いんですね。

 

ペットショップを買った方の中には、

女性の口コミ
女性の口コミ
この犬種は運動がいらないんですよ!

と言われて飼うことを決めた人もいるのです。

 

それも一人や二人だけではありません。

小型犬だけでなく、運動がたくさん必要な犬種とも言えるボーダー・コリーまで、この売り文句で買ってしまった人もいます。

基本的に運動が必要のない犬は一匹もいません。

 

問題行動の背景には、運動不足によるストレスがある場合が多いのです。

私が相談にお答えするとき、まずは運動量と運動の内容についてお聞きします。

犬の普段の生活の中にどれだけ運動の習慣があるというのは、とても重要なのです。

 

普段からよっぽど運動が習慣になっていない限り、ピンとこないことが多いかもしれませんね。

ただ、相談を受けていると、犬が運動不足でイライラしていたり、体力が有り余っているのに生活の中にアクティビティがなくて、ひまなんだろうな〜って感じることが多々あります。

最悪なケースになると、犬が庭で一日中吠えているのを犬のアクティビティということにしている場合も。

そして、近所からクレームがきたからどうにかしてくれ、と連絡がくることもあるのです。

 

私たちは、家の中でテレビをみたり、本を読んだり、ゲームをしたり、一見ヒマそうな日常であっても何かしらしているんですよね。

犬はそういうわけにはいきませんし、勝手に外をふらふら散策ということもできないので、飼い主さんが工夫してあげるしかありません。

一緒に走る人もいますし、散歩時間を長くしたり、トレッドミルを購入される方もいます。

 

散歩や運動というのは、しつけ以前の話で、ここができていないことにいくら知識やテクニックがあっても何の役にも立ちません。

でもですね、多くの飼い主さんにとっては、めんどくさい部分であったりするわけです。

朝も普段より1時間早く起きなきゃですし、夜もソファにくつろぐ前にまず散歩です。

 

時々は、「今日は疲れてるから短めの散歩ね」なんて言ってしまうこともありますが、基本的にはたっぷり外の空気を吸い匂いを嗅いで、五感に刺激を与えてあげながら、運動をすることで適度に疲れて身体をリラックスさせてあげるのが理想です。

 

しつけやトレーニングは、そこからスタートします。

 

運動や体を疲れさせることで、ほどよくリラックスさせた状態になります。

問題行動がある犬というのは、体に無駄な力が入ってしまいます。

緊張感から体を強張ってしまうことで、気持ちまでの余裕を奪ってしまうのです。

ちょっとした物音にも敏感で、心や身体が休まらない犬の場合、運動による疲れで眠りが深くなり質のある睡眠を得られることも繋がります。

 

人間で考えてみても、いつも心が休まらない状態で、眠りが浅い健康的な暮らしができているのは、考えにくいですからね。

しつけやトレーニングでいうと、犬の行動を矯正することばかりに目を向けがちになりますが、もっと基本を見直していくことで根本的な解決に繋がるのです。

そうなると、「毎日2時間散歩しているのに、これでも足りないか…」と感じてしまう方もいるんですね。

 

犬によって必要な運動量は違うので、2時間の散歩が十分かそうでないかを一概に決める事はできませんが、一般的には散歩に時間を使っているほうと言えるでしょう。

その場合は、「散歩の質」を上げることを勧めています。

「散歩の質」とは具体的にどういうことかと言うと、犬と人との繋がりを意識した散歩にするということです。

多くの方の犬の散歩は、犬が歩き、人はただリードを握っている存在であることが多いのです。

この場合は、飼い主がいようがいまいが、犬の行動は変わらないです。

こういう犬の場合は、犬が「人と一緒に歩いている」ということを意識するだけで、今まで興奮MAXの散歩だったのに、落ち着いて散歩ができるようになってきます。

興奮だけだった散歩から、頭を使う散歩になることで、犬の疲れ方も変わってきます。

 

散歩の質を変えるだけで、同じ散歩時間でも、行動に変化が出ることが多々あるので、しつけをする上で散歩の質は絶対に見逃せないところです。

犬の散歩の時間は何分がベスト?必要なのは時間じゃなくて質! 「どのくらいお散歩すればいいですか?」 という質問をよく受けます。 「散歩は時間よりも質が大切です!...

犬のしつけについては、山のような情報があるので、振り回されがちですが、犬の問題行動の原因がどこにあるのかと同時に、犬が犬として生活する上で足りてないことにも目を向けていきましょう。

まとめ

いかがでしょうか?

最後にもう一度まとめると、子犬の頃から問題行動があってもなくても、犬を飼う上でしつけは絶対に必要なことです!

はじめから立派なしつけをするのではなく、まずは身体を触る練習をしたり、ブラッシングをしてみたり簡単なことからでも全然構いません。

子犬の時からしっかりと向き合って少しずつ時間を積み重ねていくことで、愛犬との信頼関係を築くことができます!

他のわんちゃんと比べずに、ゆっくりゆっくりでいいので付き合ってみてください。

これが愛犬と飼い主であるあなたが、信頼関係を築くチャンスでもあります。

 

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