成犬のしつけ

【犬のしつけ】叱り方を間違えれば愛犬から一瞬で嫌われるよ


すぐちゃん
すぐちゃん
こんにちは、ドッグトレーナーの根本すぐるです!(@sugudog0801)

 

「叱っても全く直らない。」

「叱ったところで反省しない。」

 

実はこれ、愛犬に正しく叱れていないんですよね・・・。

間違った叱り方ばかりしていると、そのうち、愛犬の心は冷めきって心のないロボットになるでしょう。

 

しかも、犬は人間から叱られる時のプレッシャーって半端ないんですよ!

犬よりも3倍ほど大きな人間が上から見上げられるだけでも怖いのにさらに追い討ちをかけるように叱られたら…と考えたらその後は分かりますね(笑)

 

ここでは、【正しい叱り方】についてくわしく解説します。

具体的には、

  • 間違った叱り方正しい叱り方
  • 叱るタイミングと注意点
  • 性格によって叱り方を変える
  • 僕が意識していること

といった内容です。

 

私なりの叱り方と経験を活かして、伝えられたらなと思います。

すぐちゃん
すぐちゃん
叱ってもあまり効果がないよ〜と感じる飼い主さんにオススメです!

 

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犬をきちんと叱っていますか?

正直なところ、

「犬を本気で叱れない!!!」

という飼い主は、かなり多いですね。

むしろ、犬を叱らないほうが信頼関係がどんどん崩れていきます。

そして、叱ることを恐れてしまえば、どんどんエスカレートし、手が負えなくなり取り返しがつかなくなります。

訓練士時代のわたしは、飼い主がしつけを怠った問題のある犬を何度も訓練してきました。

 

勘違いしてほしくないのは、叱ることは決して悪いことではありません。

 

「ダメなこと→こうしてほしい!」

 

という信頼関係を築くためのコミュニケーションの1つだと思っていてください。

 

これからくわしく説明するので、頭に入れておいてくださいね!

犬の間違った叱り方10選

「叱っても全く響かない!」

という場合は、叱り方が間違っているかもしれません。

目を通してみて、間違った叱り方をしていないか確認してみてくださいね!

説明しながら叱る

「こら、だめじゃない、なんども言ってるでしょ、ペチャクチャペチャクチャ」

と説明しながら叱っていませんか?

悪い理由を説明したところで、犬は人間の言葉をほとんど理解していないので意味がありませんよ。

いきなり大声で激しく叱る

犬が悪いことをした瞬間、大きな声で叱ったところで、逆効果でしかありません。

ただ、びっくりして恐怖心を抱いてしまうだけです。

悪さをしたらすぐに叩く

いきなり引っ叩く人もいますがこれ、よくありませんよ!

基本的に犬は叩かれると「手」に恐怖心を抱いてしまいます。

しかも、なんで叩かれたのかという意味も犬にはさっぱりです。

 

ただ1つ分かることは、

人間の「手」は痛いものだと反射的に覚えてしまいます。

最悪の場合、自分を守るために「手」を攻撃する犬になるかもしれません。

悪さをしたら抱きあげる

犬が悪さをしたら抱っこして叱る飼い主さんがいますが、

抱き上げて叱ろうとするのは、意味ありませんよ!

 

むしろ、

喜んだジャック
喜んだジャック
おいら、褒められとる!?

なんて勘違いすることもあります。

 

悪さをしたら無視する

犬を叱らずに無視するのは、トレーニングによって有効な場面があります。

ただ、

「なぜ無視されてるのか」

まで犬は考えることはできません。

犬の心が冷めるだけで問題行動が治ることはないでしょう。

悪さをしたら閉じ込める

他の部屋に閉じ込める叱り方もよくありませんね。

 

犬にとっては、

悲しみのジャック
悲しみのジャック
なんで閉じ込めたの?

と思い切なくなります。

 

そして、閉じ込めてたところで問題解決にはなりません。

悪さをした後に叱る

これは多くの飼い主さんがやってしまう叱り方です。

たとえば、

家から帰って来たら、ボロボロになったTVのリモコンを見つけたとしましょう。

そこで、

「なんでリモコンを壊したの!!!」

 

と後から叱っても全く意味がありません。

犬は悪いことをした直後に叱らないと、理解しない動物です。

 

後から叱っても、

喜んだジャック
喜んだジャック
何でそんなに怒ってるの?

なんて口をポカーンと開けているでしょう。

 

犬は人間の言葉などほとんど分からないし、時間も経っています。

犬の記憶はせいぜい3〜5分ほどしか持ちません。

なので、悪さをした直後に叱るよう、心がけましょう。

しつけに一貫性がない

こちらも多いですね。

「ある時はYES、ある時はNO」

しつけのルールに一貫性がないことですね。

たとえば、

散歩中の引っ張りグセを治していたとしましょう。

 

そこで、

「今日は疲れてるし、手を抜こうかな。」

と思ったとします。

 

すると、犬の気持ちは一転して

喜んだジャック
喜んだジャック
結局、好きなように歩いていいんだね!

と感じます。

 

すると、今までの努力が一瞬でムダになります。

今まで積み重ねたものが崩れるとマジでイライラします←経験済み

これはルールを破った飼い主が圧倒的にいけませんからね!

なので、仕事で疲れたり、気分が乗らないときでも一度決めたことは、辛いと思いますが行っていきましょう。

悪さをしたらご飯を抜く

「悪いことしたから、今日はご飯抜き!」

という飼い主さんがまれにいます。

ご飯抜きは、まったくもって意味がありません。

何でごはんを抜かれてるかどうかなんて、犬にとってさっぱり分かりません。

そして、わたしもさっぱりです。

悪さをしたら長時間叱る

犬に長ったらしく叱っても意味がありません。

なぜなら、飼い主の自己満足になるだけで、犬には何も伝わらないからです。

 

じっさい、説教がやたらと長い上司の話を聞いてても、頭に入るのは3割ほどですよね。

だけど、何がダメなのかをコンパクトにまとめた方が聞き手は、伝わりやすいかと思います。

犬なんか特にそうで、人間の言葉なんか1.2割ほどしか理解できません。

なので、短くスパッと叱った方が犬に伝わりやすいですよ。

犬の叱り方の方法

犬の叱り方には、いくつかの方法があります。

4つの方法
  1. 無視して叱る
  2. 言葉で叱る
  3. 叩いて叱る
  4. マズルをつかんで叱る

わたしの経験を踏まえながら説明していきますね!

無視して叱る

犬を叱るというよりも、犬の思考力を上げるトレーニングですね。

 

たとえば、犬が飼い主に構ってもらいたくて、ちょっかい出してくるとしましょう。

飼い主は一切構わず、無視します。

犬が諦めてちょっかいを出さなくなる。

 

ここでのポイントは、落ち着いたからと言ってむやみに褒めてはいけません。

目的は、家の中では穏やかに過ごすことです。

今の状態で褒めてしまったら、完全に理解していません。

褒め言葉は、テンションを上げすぎずに褒めてあげましょう。

心の中で「すごいね〜」と伝えてあげましょう。

そして、家の中で悪さをしなくなり、穏やかに過ごす時間が増えてきたなと感じたら体を触ったり大げさに褒めてあげてください。

 

言葉で叱る

ほとんどの方が言葉で叱る方が楽だし、犬に感情が伝わりやすいでしょう。

もちろん、わたしも言葉で叱っています。

ただ、「間違った叱り方10選」でも伝えましたが、絶対に長ったらしく怒ってはいけません。

説教みたいに叱るのではなく、短くスパッと叱った方が絶対に伝わりやすいです。

「NO!」「ダメ!」と本気でやめさせる強い気持ちで伝えると、犬の心に刺さりやすいですよ。

叩いて叱る

わたしは犬を叩いてしつけるのは、あまり好きではありません。

とはいえ、ドッグトレーナーとして何年も仕事をしていると言葉で叱っても通じない犬がいるんですよね。

そのような場合は、犬の体に刺激を与えて人間の声かけに耳を傾けるトレーニングをする必要もあります。

しかし、あくまでわたしの考えですが、

「叩いてしつける=自分の感情をぶつける」

ことだと考えています。

「自分の思いが愛犬に届かないから思わず叩いてしまった。」

今の言葉を聞いてドキッとした方がいるかもしれませんね。

訓練士時代のわたしも指示を聞いてくれない担当犬に腹を立て、叩いてしまったことがあったので。

だけど、叩いたところで何の解決にもならないんですよね。

叩かれて、びっくりしたり痛かったりして一時的に悪さをやめただけにすぎません。

1番重要なのは、

「なぜ叱られたのか」を犬に理解させることです。

だから、わたしは叩いてしつけるよりも言葉で叱ることをおすすめします。

マズルをつかんで叱る

マズルコントロールは、悪さをしたら行うのではなく日常的に行っていくことが効果的です。

「マズル=鼻」を掴まれることができるのは、上位の者だけです。

犬にとってマズルを掴まれるということは、あまり嬉しいことではありません。

犬のマズルを掴んで上下左右にゆっくり動かしてみて、力が抜けており抵抗する様子がなければ上下関係が作れている証拠です。

たまにマズルを掴んだまま叱る人がいますが、これは間違った叱り方です。

叱る時は叱る、マズルコントロールは別物になるので注意しましょう。

犬の性格によって叱り方を変えよう

犬の性格によって叱り方を変える必要があります。

  1. 興奮しやすい場合
  2. 怖がりな性格
  3. フレンドリーな性格

興奮しやすい性格の場合

うちの愛犬はいつも興奮してるわ!
すぐちゃん
すぐちゃん
まずはそこからでしたね!詳しく説明します。

たとえば、

散歩が楽しくて、好き勝手に歩いているとしますよね。

そんな時は、犬に何か伝えようとしても無駄です。

なぜなら、「楽しすぎる=興奮状態」になっているからです。

興奮状態になったらその一点だけに集中してしまい、周囲の声かけに一切耳を傾けなくなってしまうのです。

「だったら何を言っても無駄じゃない!」と感じる飼い主さんもいるかと思いますが、直す方法はあります。

目的

飼い主の声かけに反応してもらう

手順
  1. 騒音や人通りの少ない静かな場所を選ぶ
  2. 名前を呼んでみる
  3. 振り向いたor反応した
  4. 褒める

まずは、お家で始めてみるのが効果的です。

飼い主の声かけに反応してきたら、場所を変えていきましょう。

ここでの褒め方は、低い声で褒めてあげることがポイントです。

「〇〇ちゃん、すごいね〜!」高い声で、褒めてしまったらさらに興奮してしまいます。

いつまでたっても「落ち着いたら興奮」の繰り返しになってしまいます。

重要なのは、穏やかな状態がいつまでも続くことです。

だからこそ、愛犬の精神状態が安定できるよう、飼い主さんのサポートが必要なんですよ!

怖がりな性格の場合

怖がりな性格の場合は、なるべく叱らない環境を作ってあげることが大切です。

叱るよりも褒めて褒めて×100自信をつけるトレーニングを行うのが効果的です。

たとえば、簡単な「芸」を教えてあげてみてはいかがでしょうか。

わたし的に「おすわり」や「ふせ」がおすすめですよ!

「それはさすがに簡単すぎない?」

と感じる飼い主もいるでしょう。

しかし、犬にとってはかなり難しいことです。

犬の頭脳は人間の頭脳レベルで表すと3才ぐらいだと言われているし、しかも人間の言葉などほんの一部しか理解できないでしょう。

そう考えてみれば、犬が人間の指示を理解することができて大好きな飼い主から褒めてもらえば自信がつくに決まってるじゃないですか!!!

ちなみに、「芸」を教えるときは決して叱ってはいけませんよ。

褒めて伸ばすを徹底してお互い楽しみながら行いましょう!

ポジティブな性格の場合

人や犬が大好きでポジティブな性格の場合は、悪さをしたら普通に叱ってもらっても構いません。

ただ、叱り方は「短くハッキリと!」です。

長々と説教しながら絶対に叱ってはいけませんからね。

 

ポジティブな性格は楽しいことが大好きで集中力が高い犬が多いです。

なので、アジリティーや訓練競技会を目指してみるのはいかがでしょうか?

きっと楽しいドッグライフが待っています。

犬を叱るタイミングと注意点

犬を叱るタイミングは、1番重要です。

叱り方次第で、正されることもあれば悪化してしまうこともあります。

  1. トイレの場合
  2. 食糞した場合
  3. 家中の家具を噛んでいる場合
  4. 他の人や犬を吠えている場合

トイレを失敗した場合

たとえ、トイレ以外の場所で排泄してしまっても叱ってはいけません。

ガツンと叱ってしまうと、

悲しみのジャック
悲しみのジャック
えwトイレしちゃいけないの!?

という捉え方をしてしまう可能性があります。

 

すると、

  • トイレを我慢する
  • こっそりと隠れてどこかの部屋でトイレをする

など、さらに悪い行動をしてしまいます。

 

飼い主にとっては、「トイレスペース以外の場所でしたらダメだよ」という意味で叱っているつもりが、こういった認識をしてしまいます。

 

目的

指定したトイレスペースで排泄する

手順
  1. トイレ場所以外で失敗しても叱らない
  2. 黙って片付ける。
  3. トイレ場所で排泄したら褒める

ここでの褒め方のポイントは、成功したら高い声で大げさに褒めてあげましょう。

これは愛犬に「これで合ってるよ!」と教えてあげるためです。

 

すると、

喜んだジャック
喜んだジャック
ここでトイレをすればいいんだね!

と理解していきます。

 

これを繰り返しているうちに、成功の回数が少しずつ増えていきますよ!

食糞した場合

トイレ同様、食糞をした場合も叱らない方が良いでしょう。

ほどほどに叱るのはいいのですが、

「なんで食べるの!」なんて強く叱るのはもってのほかです。

その理由は2つあって、

1つ目

食べたら叱られるので急いで食べる

2つ目

飼い主が取ろうとするので急いで食べる

②に関しては、ウンチを食べ物だと認識しており、野生時代の名残で他の獲物に取られないように早く食べています。

 

目的

食糞をさせない

手順
  1. ウンチをする
  2. 食べる前におやつをあげる
  3. ウンチを回収

注意点として、決して焦ってはいけないことです。

「うんちした、取らなきゃ取らなきゃ!!!」

というエネルギーを出してしまうと犬はウンチに気を向けてしまいます。

あくまでも冷静にサッとウンチを回収をしましょう。

家中の家具を噛んでいる場合

犬が何かしらの物を噛んでしまうのは、

  • 歯がむず痒い
  • ストレスが溜まってる
  • 一人遊び

などの理由が多いです。

 

犬を叱るタイミングは、噛んだ直後がベストです。

叱り方は、短い言葉ではっきりと「ダメ、NO」と伝えるのが効果的です。

叱るタイミング

噛む前や噛んでいる最中

叱り方

短くハッキリと叱る

しかし、飼い主が本気で叱ったところで家具を魅力的なおもちゃだと思っているので響かないでしょう。

そんな時は、「コング」というおもちゃがおすすめで噛む欲求を与えることができます。

硬い素材でできているので耐久性が高くコングの中にお留守番や暇つぶしにはたまらないでしょう。

ぜひ使用してみてください。

他の人や犬に吠えている場合

えーっと、叱るか叱らないの前に少し想像してもらいたいことがあります。

「格闘技」ってバチバチに殴り合うスポーツですよね。

特に試合中は、「こいつをぶっ殺す」という思いで戦っていると思います。

じつは、犬が吠えている時の興奮状態と似ています。

もし、犬同士がケンカしている最中に手を出したら思い切り噛まれますからね!

 

このような興奮状態で、

飼い主が「やめなさい!」「ダメでしょ!」と叱っても響くわけがありません。

むしろ、犬からすれば、

「いけいけ!」「やっちまえ!」

なんて応援されている気分になり、逆に興奮させてしまいます。

 

そんな時は、むやみに叱らないことをおすすめします。

他の犬や人とすれ違いそうになった時は、離れた距離から散歩したり、その場から立ち去り別ルートを探して散歩することをおすすめします。

どっちみち、飼い主の言うことに耳を傾けないのであれば、叱っても悪化させてしまうだけなので、そちらの方が効果的かと思います。

 

だけど、

「散歩中はたくさんの人や犬とすれ違うからいちいち避けるのは無理でしょ?」

と思う飼い主もいるでしょう。

たしかにそうです。こっちがエネルギーを消耗してしまいます。

そこで考えるのは、なんで吠えてしまうのかです。

犬は理由もなく吠えることは絶対になく何かしらの理由があって吠えています。

 

たとえば、

  1. 女性は好きだけど男性が苦手
  2. 暗い服装(黒や茶色)は警戒する

など、他にもたくさんの理由があると思います。

 

このような原因を飼い主が突き止め、改善していく必要があります。

もし難しそうであれば、しつけ教室や訓練所などで相談してみましょう。

犬の叱り方|僕が意識していること

私が犬を叱るときに意識していることは4つあります。

  1. 決して焦らず、冷静に叱る
  2. 短い言葉ではっきりと叱る
  3. 叱るタイミングと褒めるタイミングを意識する
  4. 「叱る:3=褒める:7」の割合で行う

順番に説明していきますね!

決して焦らず、冷静に叱る

犬を叱るときは、

犬と一緒になって興奮してしまったら犬は「遊びの一種」として捉えてしまいます。

犬が悪いことをしてたり、遊びに誘って来たりしても、

飼い主さんは、決して焦らずに冷静に叱ることを心がけましょう。

短い言葉で、はっきりと叱る

犬を叱るうえでのポイントは、

短い言葉でハッキリと叱ることが大切です!

 

長たらしく説教したところで、犬に1ミリも伝わりません。

  • 「NO!」
  • 「ダメ!」

と犬の顔をみて「本気でやめてほしい」というエネルギーを出して叱りましょう!

「叱る3割=褒める7割」がポイント!

叱ることは、犬を育てる中で大切です。

しかし、褒めることは犬を伸ばしていく中で、もっともっと大切です!

犬のしつけは、「叱る:2」「褒める:8」といった割合で接することが効果的です。

ゆとり世代は、「褒めて伸ばす」っていうじゃないですか。

犬も一緒で褒めて伸ばすことで成果が出やすくなります。

犬を叱らなくても良い環境作りを!

叱ることは、これから一緒に暮らすうえで必要なしつけとなります。

だけど、飼い主側の工夫で少しでも叱らない環境をを作ることができます。

 

たとえば、

  1. スリッパを噛んでいるなら、犬が届かない場所に置くもしくは、噛む専用のおもちゃに変えてあげる。
  2. 「家の窓から愛犬が吠えてうるさいし、何度叱っても直らない!」と悩んでいたらカーテンを閉めて吠えさせない。

そうすれば、犬を叱る回数が減りますよね。

 

叱ることばかり考えずに、褒めて伸ばす環境を飼い主側が作ることが大切ですね。

犬目線になって物事を捉えてみると、色々と見えてきますよ!

叩くしつけで生じるメリットとデメリット

犬のしつけ=厳しく叱る=ときには体罰も必要。

という考えは、未だに多くあるようです。

 

犬はペットであり、家族、室内飼い、食事内容にも気を使い、夏は電気代がかかろうともエアコンをつけっぱなしで快適な温度を保つことができます。

 

冬にはジャケットを着せる、許されるのであれば旅行にも連れてく、時間もお金も使って少しでもうちの子であることを幸せに感じてもらいたい。

と、私のクライアント様やこのブログを読んでくださっている方は感じていらっしゃると思います。

 

私も同じでうちの犬には、できる限りのことをしているつもりです。

こうした、「犬に幸せでいてもらうためのできる限りのこと」の中にしつけがあると思うのです。

 

私たちが暮らす人間中心の社会に対して、反発したり恐怖心を抱いてるよりも、適応できた方が日々の生活のストレスが少ないですから。

 

私のクライアント様は愛犬への愛情も深く、愛犬と生活をよりよくしようとしてご相談をしてくださります。

 

私に相談をくださる時には、愛犬は吠えたり、トイレの失敗や飛びつきなどの何かしらの問題を抱えてあげることがほとんどです。

そこから、前向きにしつけを始めていき、愛犬とのより楽しい生活のために努力をしようとする飼い主さんがいらっしゃるのはとても嬉しいことです。

 

みなさん、とても楽しそうに愛犬のことをお話ししますから、問題があるにも関わらず。

しかし、そこで立ちはだかる壁があります。

 

それは、意外にもご家族の存在なのです。

 

以前、レッスンを担当したクライアント様のトイプードルの吠えと飛びつきに悩んでらっしゃいました。

 

義理のお母さんが頻繁に家に来るらしいのですが、足腰も弱っているので、いくら小型犬を言えども飛びつきはやめさせたい。

また、お母さんが来るたびに喜んで吠えまくるので、それもやめさせたいとのことです。

 

もちろん、ダメ!と言ったくらいでは変化が見られなかったから、私に相談してくださっているわけなので、家族構成や生活環境、これまでに行なったしつけなど、犬と飼い主さんの環境について伺いし、今後についてお話ししていきます。

 

私がお話ししているクライアント様は、主婦業とパートタイムのお仕事をしている奥様と一緒に住んでいるのは旦那さん。

 

「旦那さんは今回このように愛犬のしつけをしていくことに対してどう思っていますか?」と尋ねました。

 

すると、「主人はあまり心地よく思っていない」とこと。

どうやら旦那さんは、「犬にそこまでする必要はない」という考えなんだそうです。

 

「言うことを聞かないなら叩いて分からせればいい」と。

旦那さんも愛犬のことが可愛くないわけではないんですよ!

 

ただ、夫婦間で「犬」という動物に関する考え方、飼い方の意識、犬の存在そのものに隔たりがあるのです。

旦那さんは叩けばいいという考え、奥さんは叩かれた犬を不憫に思いかわいそうにとかばってしまう。

 

犬は旦那さんには一線を引いてて距離がある感じで、奥さんのことは完全にナメきってる感じです。

 

「旦那さん=犬=奥さん」

三者のバランス、つまり群れのバランスが崩れてしまってるのです。(このバランスの崩れが犬の問題を引き起こしているとも考えられる)

 

こんなアンバランスな群れの中では犬は安心していられないのです。

そこに加えて、犬を溺愛し、なんでも与えてくれるおばあちゃんが頻繁にくる。

 

まずは人間側の3人がまとまらなければいけませんね。

私が実際にお話ししているクライアント様は奥さんです。

彼女に群れをまとめるパックリーダー(群れのリーダー)という役割ができました。

 

旦那さん、おばあちゃん、犬。

おばあちゃんへの説は、あっさり成功。

 

旦那さんは「積極的にしつけに参加しないが協力はする」ということで落ち着きました。

叩いて力が制することはしないと、決めました。

 

こういったケースは非常に多いです!

家族間で意見を違ってしまうこと。

 

特にむかーしむかし幼少期に外飼いで鎖に繋がられてた犬を飼っていたタイプの方。

その当時は、それは当たり前の飼い方ですし、今の一般的なペットとしての飼い方とは全然違うので、犬に一喜一憂する家族の気持ちが理解できないんですね。

 

家族一丸となって取り組めれば理想なんでしょうが、そうならないことはあります。

 

別の場合だと、旦那さんは一切口に出しても手出しも何もしない、奥さんが犬との関係性を築いてそこにダンさんを迎え入れるという形をとった家庭もありますし、奥さんの頑張りと愛犬の変化をみて協力し始めた旦那さんもいます。

 

夫婦間だけではなく、小さな子ども、親の言うことに反発する高校生など同居する家族をどうまとめていくか、というのもパックリーダーの役割となってきます。

 

犬の行動について、「問題だ問題だ」というだけでなく、いろんなしつけの情報の中からそれぞれに対する考え方をご家族で共有してみてはいかがでしょうか。

まとめ:愛犬に正しく叱りましょう

犬を叱ることは、とっても大切です。

正しく犬を叱る方法は、

  • 決して焦らず、冷静に叱る
  • 短い言葉でハッキリと叱る
  • マズルコントロールを適用する
  • 「叱る:2」「褒める:8」の割合で育てる

となります。

 

間違った叱り方をしてしまうと、犬の心も冷めてしまうし、心の距離も離れていきます。

この記事を読んで、「この叱り方うちの犬に合ってるかも!」という飼い主さんは実践してみてください!

うまくいかない場合は、無理せずにプロのトレーナーに相談しましょう!

 

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